【メンタリストは、意義と意図を、方向性を導いてあげるという事ですが、それをカウンセリングやセッションというフェーズでは、どのような手法を取られるのですか?】

まず、クライアントの持っている欲求をリサーチしてヒアリングします。そして、その人がどの方向性に進みたいのか、そして、最終的に到達して何を得たいのか、得る為に必要なものは何か、というのを明確化する事により、目的を達成する為には不必要な心の反応が起こらない状態を創ります。

心の反応とは一体何か。それはDNAの強度分布を指します。DNAの中には膨大な情報があり、そのデータの強いものが外部情報に瞬間的に反応します。ですので、DNAの強さの分布がその人の心の反応であると言えるのです。

何か目標やゴール、目的を設定したときに、心が反応し、行動にブレーキをかけ、感情をゆがめます。そして、意欲を減退させます。「出来るかな…」「無理だろ…」「わたしなんかに…」「前もダメだったし」「だって、○○だから…」「あの人がいたら…」など。その心の反応が起こらない状態、いわゆる「クリーン・マインド」をつくるのがメンタリストのとても重要な役目です。この事を、メンテナンスと呼んでいます。

なぜ、メンテナンスなのか。それは、鍛えるのではなく、元々持っているものなので、ケアすればいいという考えだからです。ですので、わたしはトレーニングは必要ないと考えています。トレーニングなんてしなくたって、そもそも持ち合わせているのです。それを称して、メンタルメンテナンス、マインドメンテナンスと呼んでいます。メンタルメンテナンスには、ノンバーバル(言語を使わない動作や表情など)とバーバル(言語)とに分かれます。

ノンバーバルとは身体法。いわゆる、体を使う事により、脳中枢のDNAデータの書き換えを行います。そして、書き換えられた情報を末梢に使って物理系(現象系)に表していく。これがバーバルです。これを心因法と呼んでいます。

身体法は身体を使い、脳に刺激を与える。心因法は脳の指令から身体に刺激を与える。両者を活用する事により、メンタルメンテナンスを行っていきます。具体的な現象、形になっているものを、抽象的なもの情報、データ、概念という次元に上げていくことを「哲学」と言います。また、抽象的なところから具体的なところに落としていく事を「科学」と呼びますが、これが身体法と心因法の論理的根拠となります。

この、哲学性と科学性をコントロールする為には、この外に居なければいけません。だから、自分の肉体の外から、意識の外からコントロールする方法をまず体験して頂き、日常生活でわたしがいなくても活用していただけるように習得して頂くまでをコーチします。