━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.1━2011.12.15━
前田幸長メールマガジン「チョコマガ」
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■◇TOPICS◇■
・ご挨拶
・工藤公康さん現役引退
・日本人選手メジャー移籍
・国内FA移籍
・ジャイアンツお家騒動
・移籍のススメ~契約更改&トレード~
・終わりに
・Q&Aコーナー
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┃ ご挨拶 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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「チョコマガ」をご覧の皆さん、はじめまして、前田幸長です。
今回初めてメールマガジンを発行させていただくことになりました。
根は野球人なので野球中心になるのは当然ですが、
その中でも現在日本経済大学で准教授として学生に講義をしていたり、
小学生と中学生の野球チームの運営もしていて、
3足のわらじっていうのかな!?
現役を引退して3足のわらじを履いているボクが、
読者のみなさんに楽しんでもらえるように、
いろいろとお伝えしていければいいなと思っています。
では、メルマガ記念すべき第1回目はボクが大好きでたまらないストーブリーグです。
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■工藤公康さん現役引退
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もうこの時期になると戦力外通告は終わっていますが、
選手の立場からすると、
シーズン終盤から「今年あたりやばいな~」
っていう選手は自分でも大体わかっているはずだから、
戦力外を通告されて、
「あ~やっぱり駄目だ、第2の人生を探さなきゃいけない」
という選手もいれば、
無事に契約更改を終えて、
「あ~よかった、来年も現役だ」
って選手もいる。
そんな中で今年はソフトバンクが日本一になって、
DeNAの新規参入が認められて【横浜DeNAベイスターズ】になり、
来年に向けて新聞紙上が騒がしくなってきました。
横浜DeNAベイスターズの初代監督には
僕の尊敬する工藤公康さんが就任するものだと思っていたけど、
結局破談になって、先日突然の引退表明。
「まだ現役をやるよ~」という感じを受けていたから、
現役で頑張るんだと思っていました。
ただ監督要請を受ける前から、まだ肩がよくないって話は受けていたから、
まだまだ気持ち的には現役をやりたかったのでしょうけど、
肩はもうこれじゃあ無理なんだということで最終判断をしたんだと思います。
それにしてもボクの7つ上だから48歳か~(笑)。
実働29年は凄い。
29年という数字も前人未到だと思うけど、
やっぱり30年見たかった気がします。
ボクも工藤さんにはジャイアンツ時代に大変お世話になりました。
工藤さんとは3~4年一緒にやったのかな。
例えば工藤さんと野球の話をすると、
メカニック的なことだったり、食事療法とか、
勝つための野球ではなくて、投球の技術や投球の心構えを磨く話をよくしていました。
だからDeNAの監督要請を受けた時には「うそでしょ!」って思っていたし、
その反面「おいチョコ手伝えよ~」なんて言われたら
どうしようかなって密かに思っていたんだけどね。
2軍の投手コーチぐらいね(笑)。
それはさておき、工藤さんは果てしなく野球が好きなんでしょうね。
ボクも野球は好きだけど、それ以上だと思う。
そうでなければ29年も続けられないですよ。
普通だったら途中で「もういいよね」ってなるよ。
ボクだって20年やって「もういいか」って思ったけど、
工藤さんは29年やってまだ現役でやろうとしていたのだから、
お金どうこうの問題ではなく、
とにかく投げられるんだったらボールを投げていたい。
そんな感じだったんでしょうね。
今度お疲れさまでしたの電話をしなきゃいけないな~。
でもまた球場とかで会う機会は必ずあると思うから、
ぜひまた止まらない野球の話をしたいね。
工藤さん、ホントにお疲れさまでした。
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■日本人選手メジャー移籍
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次は来季メジャーに挑戦する日本人選手達についてです。
ダルビッシュ有(日本ハム)がついにポスティングでのメジャー挑戦を表明したけど、
去年の岩隈久志(楽天)の時がそうだったように
ポスティングシステムには落とし穴がありますよね。
本気で獲得しようとしている球団があるのに、
ライバル球団が行かせないために100億入札して独占交渉権を獲得する。
でも交渉の時に「うちは年棒1000万しか出せません」って言われたら
当然契約するわけがなく、交渉が決裂したら残留となるわけで、
そういう姑息な手を使われないように祈りたいよね。
結局中島裕之(西武)のケースだってわからないですもんね。控えって・・・。
あれも代理人のミスと言えばミスなんですよ。
やはりポスティングって「中島という選手がポスティングをしそうで、
たぶんこれぐらいの金額って言われているから、どうですか?手を挙げてくれませんか?」
みたいなことを代理人が裏でアメリカの各球団に対して根回しをしておかないといけない。
中島がポスティングをするって話は去年からずっと出ていたわけで、
おそらくそのような話を前もってしないで
代理人がポスティングにひっかけたら中島があのような形になってしまった。
ヤンキースもね、
中島が本当に欲しい選手なのかと言ったら
控えなんだからそうではないわけで。
控えの中では欲しい選手なんだと思うけど、
あくまでも控えなわけですから。
中島自身もレギュラーとして出られるチームを最低条件として望んでいたと思うし、
でもヤンキースしか行けないわけで、
控えで納得していきますかってなると、どうなのかなって。
あと真田裕貴(横浜)には申し訳ないけど、
真田に入札がなかったのは当然の結果で、
メジャーのスカウト達に「真田を知っているか?」と言われても
誰も知らなかったと思うんですよ。
中島や青木宣親(ヤクルト)は去年から騒がれていたから
スカウト達も見ているはずだけど、
真田に関してはそんな情報もまったくなかった。
だから真田の場合、
よりメジャーに行きたければ、
ポスティングではなく、
自由契約にしてもらってすぐに代理人と契約をして、
トライアウトを受けにいかなきゃいけなかった。
トライアウトの方が潜り込むのは早いし、
ましてやメジャー契約とか40人枠とかは今の時期に動き出せば、
キャンプの招待選手の可能性だってあったはず。
それもウインターミーティング(以下WM)の前に。
だからこれから自由契約になってトライアウトを受けに行っても遅いんですよ。
ボクの時がそうだったように。
ボクのことについてはまた追々お伝えしていこうと思っていますが。
真田はもっと早く動かないといけなかったけど、
一方で中島の場合はWMが終わったあとでも良かった。
青木はこれからで、
WMが終わってどこが補強のポイントなのかっていうのが大体出ているし、
青木のことを獲得するしないは別として当然調査はしていると思うから、
欲しいって球団も出てくるかもしれないね。
中島、青木、さらにFAでメジャー挑戦する
岩隈、和田毅(ソフトバンク)、川崎宗則(ソフトバンク)と、
現役時代に対戦している選手もいれば、解説でずっと見てきた選手もいる。
ボクも3Aのレベルは経験してわかっているから、
要するにメジャーはさらにひとつ上のレベルっていうことになるわけで、
じゃあ、この選手がこの球団に行ったら
たぶんこのくらいの成績を残せるんじゃないのか?
っていうのはある程度わかると思うので、
みなさんにも伝えていきたいと思っています。
余談ですが、先日の日本シリーズで名古屋ドームで解説をした時に
福留孝介(インディアンス)が来ていたから、
福留に「おまえなんで打てないんだ?」って話をしたんですよ。
アイツは出塁率は高いけど、打率が2割6分ぐらいで、
打ってないイメージがあるんだけど、
「じゃあなんで打てないの?」っていう理由を福留から聞いてきました。
今回は出しませんが「なるほど、そういうわけなんだ」と。
ある意味福留の言い訳かもしれないけどね(笑)。
そういうのもなんでなの?って追々書いていく予定なので楽しみにしていてください。
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■国内FA移籍
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それに加えて国内でもFA問題が勃発していますよね。
特に今オフは大物と言われている選手達が多くて、
FA宣言をしないで残留を決めた選手達もいれば
先日ジャイアンツに移籍を決めた村田修一もいる。
あと残っているのは杉内俊哉(ソフトバンク)、
FAではないけど保留名簿から外れたホールトン(前ソフトバンク)とか。
杉内はジャイアンツ移籍が濃厚みたいだし、
ホールトンもジャイアンツ移籍濃厚って新聞紙上で報道されていますね。
杉内もホールトンもソフトバンクの解説で結構見ているし動向は気になります。
あとは自ら出番が欲しいといってFA宣言をする選手。
年俸もそんなに高くなく、各チームのエース・主軸ではなくても、
出場機会を求めてのFA移籍も今オフは頻繁にありますよね。
鶴岡一成(巨人→横浜)、大村三郎(巨人→ロッテ!?)、ミンチェ(西武→オリックス)とか。
野球選手っていうのは、なんで野球選手になりたかったかっていうと、
お金を稼ぎたいからなんですよね。
だから巨人に入りたい、そしたら入るだけでイイってことではないんですよ。
お金を稼ぐためにプロになったわけだから、
試合に出ないとプロ野球選手ってお金にならない。
お金に汚いわけではないけど、
お金儲けするためにはって話も大学の講義でよくしています。
そんななかでプロ野球選手は自分が試合に出てナンボ。
高いお金を稼ぐために頑張ってプロになったんだから、
出場機会を求めて他球団に飛び出す選手も非常に応援したい気持ちはあります。
だから注目度が低いというとおかしいけど、
そういったFA選手の動向っていうのも気になりますね。
各球団によって補強のポイントというのは違ってくるわけで、
どう補強していくのとか。
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■ジャイアンツお家騒動
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じゃあ、ジャイアンツは来季に向けてどうするんだ?って話になりますが、
ボクはロッテのOBでもあって中日のOBでもあって、さらにジャイアンツのOBでもある。
そしたらジャイアンツの動きも当然耳に入ってくるし気になります。
ジャイアンツは求められているところが非常に高いチームで、
常に優勝を厳命されているチーム。
そのためには当然補強というものは必要になってくるから
FAでの補強をよくするのだけど、
かくいうボクもFAでジャイアンツに移籍した身ではありますが(笑)。
とりあえず杉内、村田、ホールトンまで獲得できたとして、
100人解説者がいたら、間違いなく90人は来年のリーグ優勝は
ジャイアンツと予想をするでしょう。
その90人の中にボクも入っていますし(笑)。
杉内とホールトンで30勝はできるだろうし、
村田もホームランは減ったけど、
もう一度体調をしっかり整えていけば、
年齢的にもまだまだ全然いけると思いますよ。
そしてお家騒動。。。
内紛の話でどこまで書けるかはわかりませんが、
毎年開幕前に燦燦(さんさん)会という激励会が行われるのですが、
渡辺恒夫会長はボクが6年間在籍して、
FA移籍して1年目の燦燦会の時に当時代表だった土井さんと一緒に
渡辺会長には挨拶に行ったぐらいで、
その燦燦会で1年に1回しか会わないような、
会っても当然話はしないし、
おそらく渡辺会長はボクのことを知らないでしょうという感じで、
選手からして見れば遠い存在の人。
一方で、清武英利さんはボクがジャイアンツにいた時に数年間一緒にやっていたから、
いいところも悪いところも知っているし、
その時の話も今後していきたいと思っていますが、
新聞紙上などでいろいろとクローズアップされていて、
賛否両論はあると思うけど、
ボクは渡辺会長に噛みついた人を初めて見たから、
ある意味「すげ~なぁ~」と思うし、
結局は内部のことなのでどこからどこまでが本当のことかわからないし、
渡辺会長に今まで噛みついたことがなかったところを噛みついてますからね。
今後の展開次第にもよりますが、
この件についてもみなさんに伝えられる範囲で伝えていければなと思っています。
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■移籍のススメ~契約更改&トレード~
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そしてストーブリーグと言えば当然契約更改やトレードもあります。
ボクがジャイアンツに移籍した時のFAでの契約更改、交渉術だったり、
実際どんな話をするのかとかの話もしたいと思っていますし、
今ここで少し触れると、
例えばFAだと獲得に名乗りを挙げてくれる球団は
やっぱ欲しいというのがあるから、
ある程度こっちの条件を飲んでくれたりするし、
トレードにも日本の場合は2種類あって、
事前に何の知らせもなく突然通告される「寝耳に水タイプ」もあれば、
ボクがロッテから中日にトレード移籍した時は
自ら志願してトレードさせてもらった「志願タイプ」があります。
で、ボクの場合、なぜトレードを志願したかというと、
以前より思うような成績が残せなくなってきたら、
自分で何かを変えたいな、変えなきゃいけないなっていうのは
当然プロである以上考えておかなきゃいけない。
例えば投手であれば、
当然好不調があるわけだから、
毎年ずっと10勝以上するのは容易なことではありません。
だから勝てなくなった時に、
そのまま戦力外通告を受けて引退してしまうのか、
このままではいけないから自分で何か変えなきゃいけないと思うのか。
ボクの場合は後者で、
何か変えなきゃいけないと思ったから移籍志願をしたし、
例えばずっとジャイアンツにいたいといっても、
同じところにいるためには当然数字を残さなければいけない。
それはなかなかね、ずっとというのは難しい。
だから選手が移籍して環境を変えるということは非常に大事なことだと思うし、
日本はアメリカほど移籍に対して活発ではないけど、
選手の移籍というものは野球界を活性化させる面白さがあるよね。
ボクは日米で4球団(日本で3球団、米で1球団)渡り歩いたけど、
アメリカなんてざらだからね。
なかには10球団ぐらい渡り歩く選手もいるからね。
これも余談になってしまうけど、
戦力外通告を受けた選手も、
そこそこ年俸が高い選手だったり、
今季活躍できなかったり、
そういう選手達がトライアウトを受けているけどなかなか厳しいよね。
数字が残せなくなるのは当然体のどこかにほころびがあったりするわけで、
あとは性格的に問題がある選手だったり、
怪我もそうだけど、
必ず獲得する前に各球団は調査しますからね。
日本では数少ない移籍市場で、
ひとつの球団にこだわるのも悪くいことではないけど、
ボクは移籍をして良かったと思える人間だから移籍はおすすめです。
がんばれ移籍組!
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┃ 終わりに ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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というような感じで1回目のメルマガはいかがでしたでしょうか?
ボクも初めてということでなかなか不慣れな部分があり、
遠慮しながら書いた部分もありますので、
これから回を追うごとに、
改良改善していければと思っています。
また、何か聞きたいこと、教えてほしいことがあったら何でも聞いてください!
ボクが知っている情報網の範囲内で、
みなさんにいろいろとお伝えしていきたいと思っていますし、
みなさんと一緒にこのメルマガも作っていければいいなと思っています。
ではまた来月お会いしましょう!
■ Q&Aコーナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
前田幸長へのご意見、ご要望、質問などを募集します。
いただいた質問は、毎号メルマガ本文中で回答します。答えて欲しい
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