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宮 地 真 緒 の 『 告白 』 vol.01
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創刊号 2011.09.05 発行
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「書く」という表現が、今の私にはとっても必要なことなんです。
でも書きたことがあっても、目には見えない柵ってあるじゃないですか。
このメールマガジンでは、今まで語りきれなかった
私なりの考え方、生き方など…『宮地真緒』の新しい一面を
皆さんにお届けしたいと思っています。
,:* 目次 ~*:,_,:*~*:,_,:*~*:,_,:*~*:
◎本号のテーマ
「表現」
「好きな物」
◎Q&Aコーナー
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☆ 表現
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心理的、感情的、精神的などの内面的なものを、外面的、感性的形象と
して客観化すること。また、その客観的形象としての、表情・身振り・
言語・記号・造形物など。
突然ですが、私は占い好きです。
何回かリピートしている占い師さんもいれば、「当たる!」と噂の占い
師さんのところへも行ってみたり。
大勢の占い師さんにみてもらいましたが、共通して言われる事が。
○今の仕事を続けなさい。
○絵を描いたり文章を書いたりしてみては?
この二つ。
絶対言われます。
どちらも「表現」するということ。
今の仕事・・・役者は、大好きな仕事。
上手いか下手かは置いておいて。
役を掘り下げて、役の背景を思い浮かべる。
こんな生まれで、こんな風に育って、きっとこんな出来事を経験して、
今のこの役。だから。このセリフ。
いろんな掘り下げ方をして、自分の持っているキャラクターの引き出
しを全部開けて、自分や監督と相談する。
難しければ難しいほど、負けず嫌いな私は燃える。
やみつきな感覚。
だからきっと一生やめられない。
なんて、役者論とか語ってみましたが。
結局二次元の世界が好きなだけなんですけどね。
さて。では絵を描いたり文章を書いたり。
ぶっちゃけ、私には絵心というものが備わっていない。
何を描いても一緒。
ぺらっぺらで、立体感がまるでない。
色彩のセンスもない。
時には何を描いているのか自分でわからなくなることも。
もう重症。
現代のピカソかもしれない。
だけど、ピカソってたしか模写とか超上手だったって聞いたことある。
だからピカソへの道は却下。
じゃあ文章。
この程度の文章です。
思った事を書いてしまう。
~である。とか、~なのだ。とか、堅苦しい文章は書けない。恥ずかし
くなってしまうから。たまに支離滅裂(思いついた事を書いちゃうから)。
でも嫌いではない。
むしろ好き。
占いを100パーセント信じているつもりはないけど、このメールマガ
ジンのお話を聞いた時、占いで言われ続けた事がふと思い浮かびました。
なので、下手くそな文章ではありますが、思いついた言葉、出来事、
ブログでは書けない、書かないようなことを徒然と書いていこうと思い
ます。お付き合いいただけたら幸いです。
でも不安が一つ。
役者は表現者。
台本としてあるもの(キャラクター)を掘り下げて自分流にアレンジした
表現者。
今この文章を書いている私は、クリエーター。
クリエーターなんて書くと、すごく偉大で、なんだかおこがましい気持ち
になるけど・・・。
昔からアーティストとかクリエーターとか、ゼロから物を作り出している
人ってすごいなぁって憧れがあったんです。
たとえばデザイナー。
頭の中で想像したものを三次元で作っちゃうわけで。
洋服とか、空間とか。
頭の中を見てみたい。
たとえば漫画家や小説家。
頭の中で想像した世界を、物語を絵や文章で表現しちゃうわけで。
頭の中を見てみたい。
クリエーター、アーティストと、役者って仕事は同じ「表現」なのに
ちょっと違う気がする。例えばだけど、自分で歌詞や曲を書いている歌手
はアーティストで、他人が書いた曲を歌っている歌手は表現者。みたいな。
やっている事は一緒なのに、意識の違いというかなんというか。
(歌手を批判しているわけではありませんよ。)
やっぱり言葉で説明するのは難しい・・・。
ただの感覚なので。
女優と役者は少し違うような。
感覚。
女として優れていると書いて女優。
役の者と書くのが役者。
演技という、やっている事は同じなのに、女優という響きの方が少し綺麗
なかんじ。ホントにただの感覚なんですけどね。
長々と説明しましたが、まとめると、これは私にとって、新しいチャレンジ
なのです。
アリモノでしか表現することしか知らない私が、生みだす出産経験みたいな。
子育てしか知らないのに、今から出産しちゃうよ!みたいな。
偉大なクリエーターにはなれないけど、なんちゃってクリエーターくらいに
はなりたいな。がんばっていろんな子(文章)を産みます。
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☆ 好きな物
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今回紹介する私の好きな物は
「ふしぎ遊戯」
『ふしぎ遊戯』(ふしぎゆうぎ)は、渡瀬悠宇先生による少女漫画。
1992年より『少女コミック』に連載されました。コミックスは全18巻。
完全版は全9巻。文庫版は全10巻。続編である玄武開伝と明確に区別するため、
朱青または朱雀とも呼ばれています。
私と同世代の女性は知っている方も少なくないはず。
少女マンガではありますが、私は少女漫画を超えた超ファンタジーだと思って
います。ネタばれを含みますので、これから読んでみようと興味のある方は、
スクロールで飛ばして下さい。
ストーリーは、中国版ネバーエンディングストーリーとでもいいますか。
いや、違うな。(違うんかい)
四神天地書という古代中国の本の中に吸い込まれた中学三年生の少女たちが、
四神の一つ、朱雀を呼び出し3つの願いを叶えるために冒険をするお話。
一行で書くとすごく簡単ですが、読んでいくとそうじゃない。
冒険なんだけど、冒険というにはあまりにも過酷。
主人公、美朱と親友の唯ちゃんは、一緒に本の中に吸い込まれるんだけど、
それぞれ対立した国で、朱雀、青龍の巫女になってしまう。
美朱は、本の中の世界を守り、また現実の世界に戻るために、朱雀を呼び出し
願いを叶えてもらおうとする。
朱雀を呼び出すためには、朱雀の巫女を守る宿命を持つ「朱雀七星士」を探し
出さなければならなくて。朱雀七星士を探す旅に出る。
その朱雀七星士の中の一人、鬼宿(たまほめ)と惹かれあい、恋をするんです。
でも一緒に本の世界に入ってしまった唯ちゃんも彼の事が好きで・・・。
唯ちゃんは敵国の青龍七星士、心宿(なかご)に惑わされ(洗脳され?)、美朱を
恨む事に。
誤解が生んだ親友との対立、恋愛、そして仲間との死別。
本の中で様々な経験をして、少女は大人になって行くのです。
最終的には本の中を飛び出し、新宿で決戦!
1~13巻までは第一部、14~18巻までは第二部となっています。
このふしぎ遊戯の最大の魅力は、キャラクターの一人一人が生き生きしている
ということ。ちゃんと生きているんですよ。物語の中で。
主人公・美朱も魅力的ではあるんですけど、それよりも「朱雀の巫女」を守る
「朱雀七星士」たち。七星士というだけあって、もちろん7人いるんですけどね。
彼らは過去があって、今がある。
ちゃんと理由があって、存在しているわけですよ。
敵である青龍七星士も、理由があって戦っている。
敵なんだけど、悪ではない。
いや、悪意はあるんだけど、心底の悪意ではない。
価値観ですね。過去の経験からの価値観、そして希望、思い。
戦争とは。
業とは。
人の思いとは。
強く強く考えさせられるマンガです。
中でも私の一押しキャラクターは朱雀七星士の柳宿(ぬりこ)というキャラクター。
彼はね、平たくいえばオカマなんです。
今流行りの女装男子。
彼にも過去があって、理由があって女装しているんです。
それは物語の後半で明かされるんだけど、女よりも女らしく、男としてカッコいい
兄貴分。キラキラ輝いているんです。
女として生きてきた彼が、朱雀の巫女を守るために宿命を受け入れる。
彼女から彼へと心が移り変わって行くんです。
途中、彼は死んでしまうんですが、彼が死んだときには三日三晩号泣しました。
連載当時、小学生だった私は作者さんに抗議の手紙を送ろうかと思ったくらい。
(結局送りませんでしたけどね。)
彼が言うセリフに「生きてりゃあね!辛いこともいつか笑って懐かしく話せる日が
来るのよ!」という名言があります。
このセリフは、今の私の支えになっているくらい、すごく影響された言葉です。
辛い事、悲しい事が沢山ある世の中で、この言葉には随分救われました。
今の日本にも言える事じゃないかな?
未曾有の大震災、不景気、悲しいニュースが飛び交う日常で、笑って・・・って
いうのは無理かもしれないけど、懐かしく思える日が来るといいな。
あぁ、あんな辛い事も乗り越えてきたんだから、きっと大丈夫だって思える日が
来るといいな。
と、まぁこの柳宿という役を、舞台「ふしぎ遊戯」で演じさせていただいたんですがね。
本当に幸せでした。
セリフの一言一言が嬉しくて、立ち振る舞いも話し方も、何もかも柳宿として生きて。
彼の短かったけど、幸せな人生を生きる事が出来た。
感無量でした。
自分がのめりこんだ役として生きられる。
役者でよかったと思う瞬間の一つです。
柳宿のように生きたい。
男とか女とか関係なく、人間として魅力的でありたい。
小学生のころからずっと思い描いていた理想の人間像。
「男とか女とか関係ない、柳宿は柳宿だよ。」という美朱のセリフがあるんです。
このセリフを読んだ時に。ああ、こうなりたいな。と。
こんな愛し愛される人になりたいな。と。
現実ではなかなか難しいんですけどね。
アニメ版でもDVDが出ています。アニメは・・・声が最高に素敵です。
特に鬼宿(たまほめ)!!
これはオタク女の独り言ですが、アニメは鬼宿が3倍増しでカッコいいです。
私の中の彼氏にしたいナンバーワン(二次元)は鬼宿です。
ちなみにですが、結婚したいナンバーワン(二次元)は、シティーハンターの冴羽リョウ
(ケモノヘンの変換ができない)です。
たかがマンガ、されどマンガ。
読んだことの無い方は、是非一度読んでみてください!
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☆ Q&Aコーナー
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