幼い頃大家族で育ち、「おやつ」は和菓子が殆どだった私にとって洋菓子そのものが憧れの存在でした。幼稚園の頃、母が誕生日ケーキを焼いてくれたことがあるのですが、 当時我が家には泡立て器も無く、母が泡立て器の代用に割り箸を何本も束ねて卵を泡立て、疲れてきたら私が交代で泡立てるということをした事がありました。当然泡立ち不足で、スポンジはとても固いものだったのですが、それでも私も少し手伝ったという誇らしさからでしょうか、その時のケーキは格別に美味しかったことを今でも鮮明に覚えています。

その頃から手作りのお菓子の温もりや感動、憧れはとどまらず、小学生の頃からキッチンが空いている 時を見つけてはクッキー等を焼い ていたように思います。今思うと、三つ子の魂...ではありませんが、この頃から興味があったのだと思います。

お菓子作りって、恋人の為だったり、大切な家族の為だったり、自分の為だったり...
お菓子作りの先には必ず大切な誰かがいます。そして一生懸命作ったお菓子が、大切な人に「美味しい!」と喜んで貰えた時の嬉しさは、何にも代え難い思い出になります。作った人も貰った方にもHappyになって頂きたいという、そんな気持ちでレシピやレッスンにて幸せのお手伝いをさせて頂いています。そしてそのHappyなご報告を頂くことで、私も更に良いものを、皆さんに「美味しい???!!」と言っていただけるものを作りたいという原動力となって返ってきます。
私にとって洋菓子というものは、「幸せをもたらしてくれるもの」なのだ と思います。

レシピについてはメルマガ限定のレシピなども織り交ぜて、女度男度（？）アップなレシピをご紹介していきたいと思っています。

お菓子の歴史やうんちく、フランスのお菓子事情などのコラム、洋菓子研究家のお仕事の他、通常facebookpageやブログ等ではアップしていないプライベートな事や、画像、大好きな食べ歩きのお店のご紹介など、洋菓子研究家木村幸子の「ここだけの話」として、レシピだけではなく、皆様に楽しく読んでいただける内容にしていきたいと思っております。